植木お手入れ
年間管理でご依頼頂いている植栽の手入れです。
広いお庭の場合や多くの樹種が植えられている場合は、樹木にとって適した時期に作業をできるように年間での管理計画も立てさせて頂いています。
5月は除草、6月は刈り込み・剪定8月は・・・という具合に1年の計画を考える事で、植物の成長や害虫の発生時期への確実な作業が出来る為、管理の行き届いた植栽となります。
マンション・アパートやお寺、施設等の法人のお客様は年間管理での計画をお勧めします。もちろん個人のお客様もご相談下さい。
今回は年間管理で予定していた剪定作業です。
作業前。少しモサモサしていますね。
しかし、緑の中に所々隙間があるのがわかりますか?樹形も丸く整っています。
1年ぶりの剪定にしては樹形もまとまっていて、そんなに伸びが気にならないです。
このカシの木は以前入っていた造園業者によってブツブツに切られていて樹形も暴れていました。木は必要以上に枝葉を切られると、それを取り戻そうとして強い枝を伸ばそうとします。(これを徒長枝といいます)
徒長枝が伸びるとすぐに茂ってしまいますので人間がまた切ります。これがいたちごっことなり、切ったその時はサッパリしてもすぐに徒長枝が出る事を繰り返すので木はいつまでも暴れたままです。そのうち枝が太くなって切り口がコブになり、どんどん樹形は悪くなっていきます。
木にはそれぞれの樹種・太さ・根張り・勢い、にふさわしい大きさや枝葉の量が決まっています。
これを守って剪定しなければ怒って反発してきます。
自然に伸ばしたがっている枝を人間が切り詰めたり変な枝を残して剪定すると、いじけてしまいます。
あくまで木の成長に沿って、声を聴きながら、落ち着いてもらえるようにコントロールしていく事が大切です。
剪定後です。
細かく見ると枝が飛んでいたり、透かしが均一じゃなかったり、落としたい枝はまだありますが。すべてを人間の思いどうりにはできません。
この木が持っている本来の樹形・末端に向けて流れるような優しい枝ぶりを残して手を入れました。
小さくするだけでも、サッパリ透かしただけでもなく、来年の事も考えて新しい枝を育てながら管理しています。
この管理させて頂いている施設の庭は3年かけてようやく落ち着いてきました、これからもお手入れして維持していければと思います。